2017-10

今後のCMV感染症

 職場の机を整理してたら、3年前の講演のパンフレットが出てきました。

ランチョンセミナー


 免疫グロブリン製剤はサイトメガロウイルス(CMV)感染症に直接関与するのではなく、細菌感染症対策を通して間接的にCMV感染症対策となる旨を発表しました。

 以前は私に臓器移植後の CMV感染症対策の問い合わせがしばしばありました。しかし、このセミナーを境にして、最近はめっきり問い合わせが少なくなりました。臓器移植の現場でサイトメガロウイルス(CMV)感染症対策マニュアルが整備されてきたからだろうと思います。
 このこともあって、最近、私はもっぱら先天性感染症としてのCMV感染に関わるようになってきてます。(先天性感染症繋がりで、先天性風疹症候群やトキプラズマ症、HIV感染症にも手を出してます。)

 臓器移植後のCMV感染症患者には、ガンシクロビル、バルガンシクロビル、フォスカルネット等の抗CMV薬を使用できます。仮にそれらの投与によって骨髄機能障害などの副作用が出たとしても、血球輸血などの対応策が講じられます。
 しかし、胎児に対して抗CMV薬の投与はなかなかできません。抗CMV薬は副作用が強いですし、胎児に抗CMV薬の副作用が出現したら、その後の対応ができないからです。抗CMV薬は感染児の出生後にやっと使用できる状態です。

 感染症においては感染予防、診断・治療、後遺症対策が重要です。さらに先天性感染症においては、全胎児を対象にした先天性感染の診断、感染後の重症化阻止のための研究が必要になってくるかと思います。

 先天性感染症に対しては、まだまだやる事がたくさんありますね。
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