2017-06

寄生虫

 サナダムシ? に続く寄生虫の話です。

 馬刺しのように馬肉を生で食べれる理由をインターネットで調べてみると、多くの馬肉販売店のホームページに『馬の体温は牛や豚より5~6度高いので寄生虫が住みつきにくい』とありました(文面もほぼ同じコピー&ペースト状態です)。

 でも、獣医学の本には
ニワトリ…40~42℃
豚・羊…38〜39℃
牛…38.8℃前後
馬… 37〜37.8℃(競走馬は疾走後に一時的に40℃ほどになるようです。)
とあります。

 また、馬の寄生虫として条虫、回虫、糸状虫等々が獣寄生虫学書に記載されています。

 馬の寄生虫はヒトに寄生しにくいだけで、『馬の体温が高いから寄生虫が住みつきにくい』とは言えないようです。

 加熱調理をして食べるのは人間だけです。他の動物は生ものを食べています(人工飼料で飼育してる家畜を除く)。
 放し飼いされて、生き生きとしている家畜ほどさまざまな物を口にする機会も増えます。すなわち、寄生虫などと接触する機会も増えます。野山を駆け回っている健康的な動物(家畜)ほど寄生虫や病原微生物がいて当然と考えるべきでしょう。
 『新鮮だから生で食べても大丈夫』とは言えないのです。

 小中学校時代の社会の教科書に、人類が火を使うようになった年代が書かれていました。今更ながらに、その医学的な意味の大きさを感じています。

 『人類は火を使う事で寄生虫症や腸管感染症になりにくくなる機会を得る事ができた。』
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