2017-10

先天性サイトメガロウイルス感染における羊水検査の時期

 前項で使った図を再掲します。

CMV-胎盤

 サイトメガロウイルス(CMV)が胎児に感染すると、後に胎児はウイルスを羊水に排出するようになります。羊水を採取してウイルス学的にCMVを検出できれば胎児感染が判明することになります。

 では、いつ羊水検査をするか・・・『今でしょ。』というわけには行きません。CMV感染経過と胎児の尿排泄能を考慮する必要があります。

1)重症のCMV感染児は妊娠初期(妊娠第12週まで)の感染に多い
2)母体の感染から羊水中にCMVが検出されるまでに6週〜9週かかる
3)胎児の尿排泄機構は妊娠第20〜21週頃に完成する

 以上のことから、先天性CMV感染における羊水検査は妊娠第21週〜23週くらいに実施が良いと考えられます。

 これより前の時期でも羊水にCMVが検出されることはあります。しかし、羊水採取時期が早すぎると偽陰性になりうることも考えておくべきです。

関連記事

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

http://aisenkaicdc.blog.fc2.com/tb.php/72-c2024bb7
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

«  | ホーム |  »

プロフィール

アウルの目

Author:アウルの目
Author名の由来
峰松俊夫 (ウイルス学)
Facebook
愛泉会日南病院
厚労科研費研究
日本医療研究開発機構

最新記事

最新コメント

最新トラックバック

月別アーカイブ

カテゴリ

CMV (31)
ヘルペスウイルス (5)
先天性感染症 (14)
トキソプラズマ (2)
微生物学 (22)
ウイルス (17)
病院/研究所 (8)
未分類 (14)
ワクチン (3)
備忘録 (1)
検査 (3)

検索フォーム

RSSリンクの表示

リンク

このブログをリンクに追加する

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード

QR