2017-10

CMVの細胞変性効果(CPE)

 ウイルスが細胞に感染して増殖すると、感染細胞は円形化したり、細胞融合したり(合胞体化)します。このウイルス増殖に伴う細胞形態の変化を細胞変性効果(cytopathic effect : CPE)といい、光学顕微鏡下で染色することなく容易に観察できます。
 ヒト線維芽細胞にサイトメガロウイルス(CMV)を接種して数日から数週間するとCPE が観察されます。CMV の CPE は特徴的で、円形化、膨化(巨大化)した感染細胞が集簇的に見れます。CPEを呈した細胞は死んで行きます。

CMV CPE

 (抗原や核酸検出による診断確定が必要ですが)CPE が観察されるということは、生きたCMVを分離培養できたことになり、診断的価値は非常に高いです。
 しかし、CMVの CPEの出現を確認するまでに数日~数週間の細胞培養が必要です。CMV感染症の迅速診断には CPE の観察を指標にした CMV の分離培養は適しません。
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