2017-09

潜伏感染(2)

 潜伏感染において、ウイルスはウイルス核酸(ウイルスゲノム)の状態で細胞内に存在します。しかし、ウイルス蛋白は合成されておらず、ウイルス粒子は産生されていません。
 ウイルス蛋白が合成されていないということは、ウイルス抗原検査は陰性だということです。また、ウイルス粒子も産生されないためウイルスの分離培養検査は陰性となります。

潜伏感染の状態

 ただし、潜伏感染組織を許容細胞と長期間培養していると、いつか再活性化がおこり、抗原や感染性ウイルス粒子(ビリオン)が確認されることもあります。

 潜伏感染ではウイルス核酸を検出する核酸診断(PCR等)は陽性であっても、感染症の原因とはなりません。
 すなわち、潜伏感染の時期は感染症として発症することはありません。また、ウイルス粒子が存在しないため他人への感染源となることもありません。

関連記事

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

http://aisenkaicdc.blog.fc2.com/tb.php/35-5e6e6959
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

«  | ホーム |  »

プロフィール

アウルの目

Author:アウルの目
Author名の由来
峰松俊夫 (ウイルス学)
Facebook
愛泉会日南病院
厚労科研費研究
日本医療研究開発機構

最新記事

最新コメント

最新トラックバック

月別アーカイブ

カテゴリ

CMV (31)
ヘルペスウイルス (5)
先天性感染症 (14)
トキソプラズマ (2)
微生物学 (22)
ウイルス (17)
病院/研究所 (8)
未分類 (14)
ワクチン (3)
備忘録 (1)
検査 (3)

検索フォーム

RSSリンクの表示

リンク

このブログをリンクに追加する

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード

QR