2017-10

初めてサイトメガロウイルス検査を担当した時(1)

 1990年当時、宮崎医科大学(現:宮崎大学医学部)微生物学講座の南嶋洋一教授の下でサイトメガロウイルス (CMV)の迅速診断法の研究を行っていました。

 1990年1月30日の午後に南嶋教授から『島根医科大学から空輸で検体が送られてくるので、大至急でCMV検査の準備をしておくように。』と命じられました。

 患者さんの名前は杉本裕弥君。前年 (1989年) 11月13日に先天性胆道閉鎖症のため、日本で最初の生体肝移植を受けた満1歳の男の子です。
 1月20日頃から次第に呼吸状態が悪くなっており、CMV感染症 (CMV肺炎) が疑われるということで、島根医大第二外科(当時)の永末直文先生からCMV検査の依頼がありました。これが私にとって最初の臨床検体を用いたCMV診断となりました。

 宮崎空港に検体が到着して3時間後にはCMV抗原陽性細胞を検出できました。また、検体上清からCMVの分離陽性も確認できました。南嶋先生はすぐに永末先生に結果を報告し、裕弥君への抗CMV薬のガンシクロビル(当時未承認薬)投与が開始されました。

CMV infected cells
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