2017-06

CMV細胞質内封入体の特徴:抗体反応での注意点

 サイトメガロウイルス(CMV)感染細胞に細胞質内封入体を観察できることがあります(過去記事あり CMV感染細胞の封入体図)。細胞質内封入体ではCMVタンパクが合成されていますが、その中に IgGのFc受容体機能を示すものがあります。

 抗体の構造については、「免疫を詳しく見る|バイオのはなし|中外製薬」を参照してください。IgG抗体はFabとFcの部位から構成され、Fabで抗原と結合し、Fcで白血球等に結合します。

 CMVの細胞内封入体にはIgGのFc受容体が存在するようになります。したがって、本来の抗CMV抗体とは無関係なIgGが非特異的に結合し、偽陽性反応性が生ずることがあります。

Fc receptor

 標識抗体を用いる抗CMV抗体価の測定においては、このような非特異的反応が起こりうることを留意しておかねばなりません。そのためにも、抗体が標的とするCMV抗原の特定は非常に重要です。
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