2017-05

サイトメガロウイルス抗体検査における保険診療と問題点

 保険診療において、ウイルス抗体価検査料金は原則的に以下のようになっています。

1. 同一ウイルスについてIgG抗体価およびIgM抗体を測定した場合は、いずれか一方の点数を算定する。
2. 免疫グロブリンクラス別ウイルス抗体検査と定性・半定量・定量ウイルス抗体価検査 (例として補体結合反応法:CF法) を合わせて測定した場合、いずれか一方の点数を算定する。

 ということで、抗サイトメガロウイルスの抗体検査において、
1) IgM抗体とIgG 抗体を同時に測定した場合は、どちらかの検査料金が自費扱いになります (EIA法によるIgM抗体検査とIgG 抗体検査の料金は同額です)。
2) CF法の抗体検査とIgM抗体あるいはIgG抗体検査を実施した場合は、通常は検査費用が安いCF法測定分を自費請求されます。

 ちなみにCMV抗体検査の実施判断保険点数は、EIA法による抗サイトメガロウイルスIgG抗体測定およびIgM抗体測定がそれぞれ230点(2300円、3割負担で690円)。CF法の保険点数は79点(790円、3割負担で237円)です。

サイトメガロウイルス抗体検査において、初感染の可能性があるのか、最近の抗原刺激(活動的な感染状態)があったかなどを判断するためには、IgG 抗体とIgM抗体を同時測定することが望ましいです。しかし、IgG 抗体とIgM抗体の同時測定は保険診療として認められておらず、2300円分の被検者負担金が生じてしまうことになります。

サイトメガロウイルスに限らず、先天性感染症(特にTORCH症候群)に関して、妊婦様の検査負担金が安くなるような保険検査制度を望んでいます。
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