2014-07

乳児ボツリヌス症

美味しそうなハニートースト

ハチミツ

よく見ると、『一歳未満の乳児には食べさせない様に』との注意書きがあります。

その理由は乳児ボツリヌス症。
ハチミツの中にボツリヌス菌が入っていることがあります。ボツリヌス菌が乳児の体内で増殖し、ボツリヌス毒素を産生してしまうために起こります。
お誕生日を超えると、ボツリヌス菌の体内での毒素産生を抑制できるようになるので、発症しなくなります。

ボツリヌス菌は芽胞という構造物になれるため、非常に熱に強くなります。芽胞は100℃の加熱では死にません。

1歳まではハチミツを与えないほうが安心です。

水痘ワクチン

水痘(みずぼうそう)のワクチンが10月から定期接種化される予定です。

 世界的に使用されているこのワクチンは、大阪大学名誉教授の故 高橋理明先生が開発した日本原産の生ワクチンです。

 一般的に、生ワクチンは(病原体が生きているために)白血病などの免疫不全者には接種されません。しかし、水痘ワクチンは弱毒化が進んでおり、免疫不全患者にも接種でき、しかも免疫を残せるというすぐれたワクチンです。
 すなわち、白血病患者、悪性腫瘍患者、ネフローゼ症候群、気管支喘息、アトピー性皮膚炎などの易感染性の方に、むしろ優先して接種すべきワクチンなのです。

 水痘ワクチンの説明書の接種対象者の欄をご確認ください。
http://www.biken.or.jp/medical/product/images/fa-v/document.pdf

 高橋先生の功績については、世界のウイルス学者が
Dr. Takahashi’s is “the only vaccine successful against any of the human herpes viruses.”
(ヒトのヘルペスウイルスに効果を示すワクチンにおいて、高橋博士が開発したワクチンが唯一成功したものである)と認めています。

 開発者の高橋先生は昨年の12月16日にお亡くなりになりました。厚生労働省の専門家会議で水痘(小児用)ワクチンを定期接種にすることを決めたのは今年1月15日。高橋先生の墓前に良い知らせを届けられたと思います。

«  | ホーム |  »

プロフィール

アウルの目

Author:アウルの目
Author名の由来
峰松俊夫 (ウイルス学)
Facebook
愛泉会日南病院
厚労科研費研究
日本医療研究開発機構

最新記事

最新コメント

最新トラックバック

月別アーカイブ

カテゴリ

CMV (31)
ヘルペスウイルス (5)
先天性感染症 (14)
トキソプラズマ (2)
微生物学 (22)
ウイルス (17)
病院/研究所 (8)
未分類 (14)
ワクチン (3)
備忘録 (1)
検査 (3)

検索フォーム

RSSリンクの表示

リンク

このブログをリンクに追加する

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード

QR