2013-08

サナダムシ?

 ご相談がありました。

1) トイレに行ったら長さ数cm、幅5-8mmほどのムシが出て来た
2) そのムシは節があって、動いていた
3) 自覚症状は特になし
4) 数週間前に牛の生レバー(レバ刺し)を食べた
5) 海外渡航はしていない
            とのこと。

いろいろ考えて・・・
A) 無鉤条虫(ウシ)、有鉤条虫(ブタ)、広節裂頭条虫(サケ、マス)・・カッコは中間宿主
B) 広節裂頭条虫は片節が連なって排泄されることが多いが、無鉤条虫や有鉤条虫は数個の片節 (数cm) がちぎれてでてくる
C) 無鉤条虫の片節はよく動く、有鉤条虫の片節はあまり動かない

 以上の理由から無鉤条虫(カギナシサナダムシ)の可能性が高いこと。また、確定診断には頭節や片節の確認が必要であること。駆虫薬のプラジカンテルは無鉤条虫症や広節裂頭条症に対して保険適用になっておらず、治療費が高くなることを説明させていただきました(プラジカンテルは吸虫症薬として保険適用あり)。

Taenia_saginata_adult_5260_lores.jpg
無鉤条虫(Wikipedia:http://en.wikipedia.org/wiki/Taenia_saginata より)

 昨年7月に腸管出血性大腸菌感染症への対策として、牛のレバーを生食用として販売・提供することが禁止されました。
 厚生労働省は腸管出血性大腸菌のみを大きく問題にしています。しかし、レバーや肉の生食においては、カンピロバクター等の他の細菌性食中毒や寄生虫症、さらにはトキソプラズマ症など母子感染症の原因になりうることも意識しておくべきです。

うみがめ

 職場の病院・研究所の東側はすぐに太平洋です。この浜(風田浜)には毎年アカウミガメが産卵にやってきます。

ウミガメふ化

 7月25日に今年初めてのアカウミガメのふ化が確認されました。これからしばらくの間、アカウミガメが海に戻る様子(放流)が見られます。

 アカウミガメは夜明け前にふ化して、波に輝く朝日の光をめざして太平洋に戻っていきます。

アカウミガメ放流
 ひっくり返ったアカウミガメをもどして、海までたどり着けるように手伝う子供達もいます。
(写真クリックでちょっと拡大)

 なお、本院の広報誌名も”うみがめ”です。

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