2017-09

免疫グロブリンの種類と抗体検査法

 抗体が陽性か陰性、抗体価が低値か高値かという評価だけでは、判断を誤ることもあります。

 免疫グロブリンのクラス別の特徴および抗体測定法について表にまとめてみました。
 抗体の検査を実施する場合には、検出測定する免疫グロブリンの種類、検査法の特徴を把握した上で、測定結果を解釈しなければなりません。

 ↓クリックでちょっと拡大

免疫グロブリン特徴


抗体測定法

 また、感染症の診断のためには、抗体検査の結果のみならず、臨床症状および微生物学的検査の結果をも総合的に判断する必要がありまます。


コメントについて

 コメント欄に質問等をお寄せ下さり、ありがとうございます。

 現在、先天性感染症検査の以外にも、インフルエンザやノロウイルス感染症(昨年からはデングウイルス感染症対策やエボラウイルス感染症も)対策等に時間を費やしており、ご質問に十分な返答をできないでおります。
 返答を期待してコメントされる方に対して大変申し訳なく思っております。

 とはいえ、抗体価のみの問い合わせにおいて、返答に困ってしまうことも多々あります。

 サイトメガロウイルス感染は潜伏感染を含めた複雑な感染様式があり、免疫応答も個人差があります。
 抗体検査においてはどの検査法を利用したかのか、どこの検査施設にて実施したのか、抗体価の比較はペア血清を用いたものか(採取日が異なる血清を同じ検査系で比較いているのか)などを考慮せねばなりません。

 胎児検体を用いない母体の抗体検査は、あくまでも胎児感染の確率を推測するに留まります。胎児の超音波所見や胎児検体のウイルス学的な検査所見などをあわせて、総合的に胎児感染を判断すべきです。

 こちらからの質問にも答えてくださる状態で私宛にご連絡をくださると、より的確な情報を提供できるだろうと考えております。

 愛泉会日南病院(代表電話 0987-23-3131、Fax 0987-23-8130)
 研究所 峰松宛

 勝手ながら、実験中や診察中は電話でのご質問に対応ができません。ご了承ください。

免疫グロブリンの特徴

 免疫グロブリンにはIgG, IgM, IgA, IgD, IgEの5つの分画があります。どの抗体も抗原と結合するのは共通なのですが、免疫学的な機能が異なります。
 感染症の抗体検査においてIgDとIgEは少量のため、反応系に大きな影響を及ぼしません。感染症検査においてはIgG抗体、IgM抗体、IgA抗体を測定して、感染症として意義がある免疫反応が起こっているかを調べています。

 5つの免疫グロブリン分画の特徴を表にしてみました。(クリックで拡大)

免疫グロブリンの特徴と機能


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